無駄な賃金コストを削減!長時間残業を是正して労使ともに働きやすくを

就業規則作成、賃金規定作成、有給取得義務化、スキルマップ作成、評価制度構築

導入事例詳細

C医院は地域でも人気の病院ですが、それだけに院長先生をはじめ、スタッフには恒常的な残業が発生。特に週末・月末は予約が集中しやすく、したがってレセプト業務などが時間外にはみ出ることが常態化していました。

また、小規模医院であるため就業規則・賃金規定なども未策定。スタッフは有給もとらずに精いっぱい患者さんのために働いてくれており、院長先生はスタッフを正当に評価したい、報いたいと思いながら、ご自身も忙しさに紛れて手が回らない状況でした。一方で、給与として支払える額には限りがあるため、法的に合理的な賃金制度や労務管理の方法を作りたいというご要望をいただきました。

ご相談いただき、まず実施したのは、院長先生はじめ全スタッフへのヒアリングです。お一人お一人から仕事へ掛ける想いや重視されていること、またご自身の抱える仕事を可能な限り細分化して「見える化」を進めると同時に、スタッフごとに持つスキルをスキルマップとして作成。このマップを使うことで、段階的に能力の評価を行うベースを作りました。

また、残業の状況を鑑み、一か月変形労働制と有給休暇の計画的付与制度を導入。残業は院長先生が指示した場合のみ行い、担当されている患者さんの対応が長引いた場合でもスムーズに引き継ぎできるよう、患者様へも説明を行って、スタッフの過重労働を軽減。書類仕事は指定された期日にまとめて行うことで効率化を図りました。こうすることで総枠の労働時間を視覚化でき、仕事とオフ時間の切り替えを意識的にしていただくよう働きかけています。

院長先生のご意向で、このタイミングで就業規則と賃金規定を合わせて作成することに。就業規則は今まで院内で不文律であったルールを明確化し、また、スタッフの委ねていたクレーマー対策をきちんと定め、院が一丸となってスタッフを守る姿勢を示されました。

また、スタッフの皆様の同意のもと、今まで完全月額制だった給与を時給に変更。残業時間を固定残業代としてお給与の総額に含めて支払うよう変更しつつ、現在の給与とほぼ同額になるよう設定しました。この制度にすることで固定残業として見込まれた時間を超えた場合や休業した場合の賃金額が労使ともに把握でき、給与計算を担当するスタッフの負担も軽減しました。